@gaiter.

書いたものたちへの付記

長編

新しい教師性との関係『心愛ココア
新しいシスターコンプレックスの形『BLUE BLUE BLUE


























心愛ココア


教師と生徒の話を書こう! と思ってできたもの。
本当はガチで恋愛する予定だったのだがどこかがトチ狂い、親子になりました。
読めなかった方のために。「交嘴」は「いすか」と読みます。鳥の名前。「雪原」は「ゆきはら」ではなくて「すすぎはら」。難読名字。 難読名字好きなんでこれからもちょくちょく出ます。すいません。 大事なことですが、橋下川なんて名字は存在しません。「はしたがわ」と読むのですが、この意味はちょっとアレなのであまり使わないように。
はてさて、どうして橋下川は侍言葉なんでしょうね? ということなんですが、なんとなくです(!!)
本当はもっと普通の、さらに言えばそんなに美人でもない女の子と、クールで世界をかしいで見ているイケメン化学教師の話でした。 好きだった設定は女の子とのことを好きなんだけどそれが前提すぎてあんまり表舞台に出てこないということ。 たとえば「どうして俺はこんな普通の子を好きになっちゃったんだろう」とか、恋愛感情について考えないという意味で。
そういうつもりで冒頭だけやりとりを書いていたら、交嘴の愛情のかたむけ方が恋しているというよりお父さんだったので 父親設定になりました。ちなみに橋下川の名前は「鴨野あとり」でした。やっぱり鳥の名前。 ちなみに企画段階から少しも変わっていない設定は鳥ビーカーです(笑)
ちょくちょく出てきた女性教師ですが、悪役じみてしまって申しわけなかったので最後はのんびりさせてあげました。 名前をつけようか悩んだのですがこの話は最初から最後までお互いのことしか考えていないふたりを軸にしていたので 他の人間には名前をつけないというスタンスでやりぬきました。
交嘴は流行りの若枯れです。(※若枯れ=造語。詳しくはこれを見ろ!) 当初から尻に敷かれるだろうなとは思っていたものの、がっちり敷かれているうえに隠し事ぜんぶお見通しだったんですね。 相手は女子高校生なのに・・・。
とりあえず円満終了できて満足。試験的にうまくない三人称のテストをしてみたんですがちゃんとできてよかった。


上に戻る

























BLUE BLUE BLUE


中学三年生のころからあたためていた問題作です。そう言うと大変態みたいだけどちょっと待って! 弁明する時間をください!
この話はもうちょっと普通の話だったんです。五体満足の啓輔という男の子がお姉さんに連れられて町を抜け出して置いていかれて、 どうして姉が自分を捨てたのか、あの町には何があったのかを突き止めていく、という内容のものでした。 できてたのモノローグだけだったけど・・・。ちゃんと啓輔くんは普通の男の子で、ちょっとシスコンの気があるだけで、 他の女の子に恋もしてたし、頭も悪くなかったんですよ。本当ですよ。町の秘密を究明するのがミソでした。 町の秘密なんてこれっぽっちも考えてなかったんですけどね!
そういうわけで、冒頭のモノローグだけ作っていたんですが、高校三年生の受験で荒んだわたしがそれを再発見したのが運の尽き、 エログロナンセンスを突っ走る作品になりました。自分でもびっくりしております。こんなことになるとは、あの、予想外だったんですよ?  断じてこういうのが好きでこういう趣味だったんじゃ・・・いつか犯罪やらかしたとき「容疑者はこのような作品を書いて」とか 言われるの、嫌ですよ? ちゃいますよ、趣味ちゃいますから! 違いますから!
この作品、実は書いている途中でエンディングがふたつに別れました。ひとつは発表した姉さんルートだったんですが、 もうひとつが「裕子さん=姉さんエンディング」でした。裕子さんがあんまりにも後半まで出づっぱっているので それなら裕子さんが本当は姉だったってことでよくね? となり、いっときはヒミコの毛を辿ると裕子さんのお屋敷に着くという 終わり方だったんですよ。「細い姉さん」は人形で、だから布の感触、と。屋敷に帰ってきた啓輔くんが死体の裕子さんを見ると 裕子さんの目が青いのを発見しておののく、という終いでした。
ただ、そうすると溜飲が下がるのか? と思い当初のエンディングへ戻しました。あれだけ姉さん姉さんって探し回って 最後に自分の出発点を見つけて失望する、というのは、いい意味でも悪い意味でも規模が小っちゃいな、と。 どうせなら閉鎖された空間じゃなくて、ファンタジーみたいに外に広げてみようと思ったんですね。ヒミコの 「化け物は幸せになれない」という発言の不自然さはいっとき裕子さんエンドへ迷ったからです。
自分の恥ずかしい部分をさらしているような気持ちになって、だから余計に思い出深い一作です。
イメージソングは断固としてストレイテナーの「奇跡の街」。


上に戻る